2021-01-01から1年間の記事一覧

俳句 12月

12.3 (夢の中で作っていた句) 藍色の夜に呑まるゝ鞦韆かな ※鞦韆、はブランコのこと。だけど、春の季語らしいので季節としては変なのだけど如何せん夢の中なので 散紅葉いつもの場所に男なし 短日や口開けの酒場賑へり 割り損ね潰えし銀杏の湿度 12.12 日曜…

俳句・11月

11月8日 親不知を抜く 抜歯後の麻酔残れり細き月 すうると麻酔切れ冬隣る街 金星の鋭く冴ゆる歯の痛む

俳句・十月

10.25 うそ寒し褒め言葉ばかりを欲す

九月後半

9.16 ワクチン接種のからだ撫づ秋の風 街中を揺るるは秋の外来種 金木犀の甘き香マスクの外 デジタルの文字を香るや金木犀 秋麗を貫く鉄骨気高きや 路上のビスケット欠け秋の暮 9.17 曇天の向日葵朽ちて揺るるかな 9.18 台風去るいつもの場所に男あり 取り残…

思い出ししことなど

あのひとはまぁ、元気そうだしいいとして このひともまぁ、元気そうだしいいのかな 心配なのは、あのときのあの子 駄目だよと強く禁止され あの子の欲望はどこへいったのだったっけ 表面を削ると、血液がさっと流れる それに見慣れたあとにまた深く削ると 今…

九月

9.3 秋草やいつもの場所に灯りあり 主なき虚空をまわる扇風機 調律の狂ったピアノ秋あはれ ねむりのかわりの句作り星月夜 きりぎりす鳴き止むやはらかな不眠 漱石の猫と戯れ夜長かな アルバムは未完なるもの白き風 9.6 秋霖にけぶりて明き焼鳥屋 秋雨やねぎ…

日記

今にも夕立が来そうな重い空気の中、タオルケットを買った。素敵なデザインでいて歩きやすいサンダルを買った。春用の布団をコインランドリーで洗濯した。 なんとも生産的ないちにち。(有意義であることを生産的というのか、断捨離を進めることは生産的なの…

俳句・五月終わり

夕暮れの公園にワインとテイクアウトした焼き鳥を持って、夫とふたりでぼんやり過ごした。青い空が少しずつ、雲のグレーとふうわりとしたピンクに満ちて、そのあとぼんやりと月が出て。まわりが薄墨色に沈む中、月だけが硬質にひかっている。焼き鳥の入った…

五月

春のあめ突如ボールペンの最期

四月

マスク越しに花の香りやまた春が

無題

会いたいひとには会わなくては。いつ会えなくなってしまうのか、わからないのだ。 人生の様々な分岐点において影響を与えてくれる人はたくさんいるけれど、今の私の仕事へと導いてくれた大きなきっかけをくれたひと。日本酒への深い愛情。細くも長いご縁であ…

俳句・冬の、終わりかけ

・はんぺんのやはらかに残り冬の月

日記

食べたもの記録アプリを入れて何となくのカロリー制限生活(とてもゆるやかな)を始めて1ヶ月半、アプリ上は何となく毎日カロリー内に収まっているのに(お酒を呑み過ぎた日などは超えてしまうけど、次の日で帳尻を合わせてみたり)ゆるやかな、とは言え全く痩せ…

一月七日

七草や戦争がすぐそこに在る