日記

今にも夕立が来そうな重い空気の中、タオルケットを買った。素敵なデザインでいて歩きやすいサンダルを買った。春用の布団をコインランドリーで洗濯した。

なんとも生産的ないちにち。(有意義であることを生産的というのか、断捨離を進めることは生産的なのかな?実際に物はなくなっているけど)

布団は立派な洗濯機でごうんごうんと大きな音を立てて1時間かけて洗われた。誰も洗濯物を待っている人はいなかったけど、私はなんとなく本を読みながらその場にい続けてしまった。田辺聖子を読んでいて、「恋愛」ってテーマはなんだか久しぶりだなーと、ふと岡崎京子を思い出す。岡崎京子を恋愛で括るのもおかしな話なのだけど、でも田辺聖子を恋愛で括るのも同じような違和感を覚えるので。

1時間して布団はまるで太陽に干されたような匂いをさせた。夕立が来そうだねと言いながら雨は一粒も降らなかった日。空がむらさきに暮れゆく。