記録・三月二十九日

去年の桜 

今年の桜

それらはおなじようなものであって、全く別のものである。

という決定的なものになった、気がする。2020年の3月末。散った桜の花びらの上に雪が積もった。その日は。外に出る者がほとんど無かったので、道は、しんしんと白に満ちた。空の電車は、5分に一度来たり、又行ったり、していた。

 

こころの強さとは。或いは弱さとは、愚かさとは。不平不満を訴える言葉の強さにほとほと疲れ果てた。おおよそ表現者のものではない。なぜ、見知らぬ人間(架空の、)についての権利を主張するのだろう。必要なのは、自分の生活をきちんと維持すること。想像力はもちろん必要。けれど、足元をぐらつかせては守るべきものも守れないのだ。と思う。私は、何があっても店を守る。手放さない。誰かの力になりたい、はそれからだ。