俳句・あじさい

日灼けの「喫茶ブルボン」紫陽花かな

 

古い喫茶店の、店名が書かれたテントの色褪せた青や年月を感じるメニューの紙の質やガラスの曇りや。紫陽花の力強さと清々しさが、ふしぎとマッチするなあ、という感覚。雨の日のアンニュイな感じよりも、晴れて日差しが照りつけるすこし哀しい雰囲気が良い。

 

あじさいの季節になった。あの、どこまでも伸びるかのような葉の青さがだいすきだ。